さて、今回はフロイド・ローズトレモロシステムの弦交換を見ていきましょう。現在、使用に問題がない場合は1本づつ換えていけばいいと思います。今回はハチャメチャな状態で運び込まれた場合の説明になります。

まずは六角レンチでロックナットを解除、取り外しましょう。

テンションバーも取った方が、作業は楽です。

裏ブタを取り外します。

スプリングは3本で一番奥まで木ネジが入っています。ここも緩めましょう。

スプリングを取っても大丈夫です。

弦のボールをニッパーかペンチでキリトリます。

こんな状態。

6弦を外した状態。今回は一気に全部の弦を外します。

六角レンチで緩めると、弦は簡単に外れます。

先ほど、ボールを切り取った側をストリングロックインサートに挟み六角レンチで締めます。

ほとんどのギターはペグナットが緩んでいます。弦を外さないと回せないので、こういう機会に締めておきます。

さて、ここいらでネックの状態を見ておきましょう。ロッドカバーがない時点で、誰かが触っているという事です。少し順反りなので、時計回りに締めます。(このパイプレンチだけは買わないとしょうがないですね。ちなみにコーナンとかでは売ってません。)では、回します。えっ?全く回りません。キンキンに締められています。。この楽器の持ち主は「この状態でメルカリで買ったんです。」とおっしゃってました。なるほど、このギターを手放した前オーナーの事情が分かった気がしました。売るには必ず理由があります。一度、ロッドを全部緩めるともの凄い順反りです。はじめに、このギターがおかしいなと思ったのは3弦も巻弦だったことです。かなりテンションのキツい弦を張っていたとみられます。しょうがないので、限界まで締めて次の工程に移ります。

チューニングします。裏のスプリングとの張り具合をチェックしながら、チューニングしてきます。

それが出来たら、ロックナットを取り付けます。

ここから先のチューニングはこの黒いダイヤルみたいなネジで調整します。ファインチューナーといいます。

適正な位置で、止まりました。アームダウン、アップが出来る状態です。

弦は持ち込みでエリクサーの009〜042のゲージでした。順反りのため少し弦高が高いのですが、ま、弾けなくはないレベルには出来たと思います。
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ギターランキング2、3日様子を見てみましょう。(^^♪