「それは、ストラップピンを取り付ける位置です。」
後ろのエンドピンはいいとして、ネック側をどう取り付けるかですね。

このようにピンを増設して、

ストラップを取り付けて、

こんな感じで弾くのか。

そうじゃなくてヘッド側に取り付けるのか。これは好みの問題ですが一度空いた穴は元には戻りません。だからこそ悩ましい問題です。
ここからは完全に樋口昌紀個人の見解として読んでいただけたらと思います。僕はヘッド側で止めます。一番の理由はカッコいいから。それから、両手を離した時のバランスがいい。そして、いかにもホーボーのようだから。プレスリーもハンク・ウィリアムズもボブ・ディランもみんなヘッドに取り付けています。
プレスリーのスタイル、ダンスもするのでバランスのとりやすいヘッドに取り付けています。(そもそも、この時代にネックヒールにストラップピンを取り付ける事なんて誰も考えてなかったのではないかと考察する。)
ハンク・ウィリアムズ、これは完成形ですね。見事なバランスです。ギターはサザンジャンボであろうか。
そして、それはボブ・ディランにも正統に受け継がれているのである。
近年、といいましても20年くらい前から、ソロギターというものが流行り出しまして。コードでブンチャ、ブンチャだけではない高度なテクニックを要するギターインスト曲の隆盛と共にネックヒールにストラップピンを取り付ける人が増えたように思います。これはフィンガーピッキングというジャンルになっています。有名なところでは押尾コータローさんとかですね。そういうスタイルを目指すならネックヒールもありかと思いますが、ほとんどオープンコードを弾くスタイルなら、ヘッド側がいいと思います。と、まぁいろいろと講釈を垂れてきたわけですが、ラストメッセージとしてはカッコいい方でいいんじゃないですか。
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