松野潤とは、わたくしの中学からの同級生である。俺がガットギターでポロポロやっている時、松野はすでにエレキギターを弾いていた。黒いリッケンのコピーモデルだったように思う。一クラス24名で出席番号が近かったから自然と話すようになった。松野はいつも一歩先を行く男だ。いわゆるイケてるヤツだった。俺は二歩ぐらい後を歩くイケてないヤツだった。やっぱり今でも機材に詳しくコンピューターにも詳しい。驚かされるのは、その体形の変わらなさである。俺の腹なんてはじめ人間ギャートルズのドテチンみたいなのに、松野は一切変わっていない。とてもスリムである、そしてオシャレである。職業はギターの先生だ。mj guitar school向日市にある。出身はエレキだがアコギもウクレレも弾ける。

こんな、

ヤツだ。
松野潤と友達でいられるのは光栄な事だ。
ある日、樋口亜沙子クラシックギター教室に本が送られてきた。買った覚えはない。嫁ハンが差出人「松野潤」て書いてあるで。と。???かなり連絡を取っていない松野から、本?なんだヤングギターかコロコロコミックかスーパー写真塾か?と思ったら、森田療法のいかつい本だった。

松野は俺のこのブログを読んでくれていたのだ。俺が沈殿したり、入院したり、また上がって来たりを知っていたのだ。何も言わず本だけ送って来る、そういう男だ。ヒマな俺は貪るようにその本を読んだ。森田療法は知っていた、気にはなっていた。このタイミングでこの本。「もう読んだんか、さすがヒマやの」と松野は言った。そう俺はヒマだ。しかし、興味のない本は読まない。この本から得たヒントは多い。
で、今日(2021,2,1)の話だ。ヒュース&ケトナーのチューブアンプを買ってくれたのだ。相変わらずスリムで一切変わらないその体形に嫉妬した。彼はアンプの裏側を見てすべてを悟ったようだった。正直、俺はチューブアンプの取り扱いに慣れていない。他の機材もよく分かっていない。エフェクターとか。それも含めて彼はエレキギターやDTMを教えているのだと思う。ギター教室という同じ職業だが、守備位置が違うのだ。しかも俺は戦線離脱している。なぜだろう、時が経てば経つほど友達の貴重さ、ありがたさを感じる。俺の場合だと、今まで過ごした時間より残りの人生の方が短いから、全部が尊い体験に感じる。子供の成長もまた同じ。俺は一体何が残せるのだろう。
「写真は嫌だ。」と彼は言った。俺だって嫌だ。

左)が筆者樋口
結局2人で写った。俺たちの中学1年は誰も知らないところからの始まりだった。電車に乗らないと遊びに行けない中学1年生だった。今日の日に感謝する。「松野!ありがとう!」
樋口亜沙子クラシックギター教室https://musica-guitar.com/

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