「病院でもおせちっぽいものが出るんだぁ」って箱も空けず食べられなかった。2019年11月27日に入院して、年末は外泊して家に帰れるかと当初は思った。入院直前ふらふらだった。寝れない、食べられない、じっとしていれられない。3重苦。酒を飲むと少し楽、でもそのままじゃアル中になってしまう。心が壊れてしまった。入院直後から抗うつ剤の点滴。少し回復した気になった。だから「年末の〜」とのんきな事を考えれたんだ。病状は悪化した。まったく何も食べられない日が3日ほど続いた。毎日の点滴で両腕は紫に変色している。筋肉注射で緊張を和らげる日々。「よいお年を〜」看護師さんたちの言葉にまったく現実味を感じない。この病院で、この病室で正月を迎えるのだ。ときおりやって来る漠然とした不安と恐怖。どうにも説明しようがない。これは病気なのだ。1月に入って1週間したあたりから体が楽になって来た。この時、63kg。反動でインスタントラーメンやおやつを爆食い。一気にマサ斉藤化していく自分に気づかずにいた。太るには時間差があるのだ。食べてすぐには太らない。3、4日遅れてやってくる。この時ブラックサンダーやキットカットを袋食いしていた。

こういうのをいっぱい持ってくるのよ。あと薬も太るらしい。自動的に禁煙することになった。外出はおろか病棟から出られない。
で、病院の楽しみってご飯とお風呂なんやけど、ご飯はやっぱり飽きてくる。とくにおかずが飽きる。白飯だけでよくなってくる。お風呂は良かった。3人入れる広さでこれは最後まで楽しめました。それから退院の2月26日まで、ひたすら食べ続けた。体重は80kgを軽く越えていた。肥えていた。入院中はずっとスウェットでいるから余計に気付かない。ああ、お気に入りのジーンズがはけない。体が重い。鏡に映る自分が他人のよう。20kgといえばレスポール5本分である。とてつもなく太ったのだ。

これが5本。。
樋口亜沙子クラシックギター教室
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