さて、この質問。分かりますよね。ギターをやって来たので聞きませんが、何もやってなければ聞きたくなってしまうかもしれません。楽器の習熟は山登りに似ています。山頂ははるかかなた、とてもたどり着けるとは思えない。「やっぱりやめよう」と思うのも無理はありません。一方で「仕方ない」とはじめの一歩を踏み出す人もいます。登山は山頂に登る事だけが目的ではないはずです。一歩一歩、変わる景色、澄み切った空気、自分との対話。登頂以外にも楽しみはいっぱいあってそれをかみしめるように歩を進める。自分のペースで。

本当に楽器に似ている。憧れの楽器、弾きたい曲ははるかかなた。だけど、はじめの1音を出すより仕方ない。ま、何が言いたいかといいますと憧れの曲を弾くのも魅力的ですが、1音1音に魂を込め自分と対話しながらその過程を楽しんでほしいし、きっと楽しめると思います。なのでご質問の答えは「今すぐ」ですね。
樋口亜沙子クラシックギター教室https://musica-guitar.com/